江戸指物専門店の常心亭は、地下鉄有楽町線「江戸川橋駅」徒歩3分です。

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戸田敏夫と江戸指物

 江戸指物師の戸田さんがお客様を前にしていつも心がけていることは、「聞かれたら答える」ということです。自分から江戸指物の話をすることはしません。そして、お帰りの際には、「お客様が角を曲がるまで見送る」ことです。そして、「お会いしたら、その日のうちにお礼状を出す」ということだそうです。そして、戸田さんは言います。「私が皆さんと違うことをしているとしたら、この3点だけです」と。

 戸田さんにとって「お客様」とは、戸田さんの製品を買ってくださる方だけではありません。「戸田さんの目の前にいる方すべて」がお客様なのです。戸田さんは、誰の前でも一人の真の職人であろうとするからです。しかも戸田さんは、誰に対しても自分から江戸指物を売り込むことはしません。「人前では、半歩へりくだってこそ江戸指物師であると思う」といいます。また、「自分の製品を事細かに説明し、江戸指物のすばらしさを声高らかに喧伝することは、真に慎まなければならない」といいます。

 戸田さんを見ていると、心の内に対しては「江戸指物師」という職人のあるべき姿をかたくなに守り、外に対しては、外より自分を下に置いて決して自分を大きく見せようとしない。
 これこそ「江戸指物」そのもののようであると思います。
 これこそ「日本の心」そのものであると思います。

 「江戸指物」というのは、元来、主張してはいけないのです。「江戸指物」は、住まいの中に置いて、衣類や食器やその他の生活品を収納したり、飾ったり、また立ち居振る舞いの役に立てるなど、人間の生活を豊かにするためのものであります。主張するべきは、それを使う人間生活そのものなのです。心豊かな人間と、心豊かな生活がなければ、江戸指物はその価値を失うのです。

 それだからこそ、江戸指物師は、「お客様が活き活きと生きることができるように願って江戸指物を製作しなければなりません」。「お客様を活き活きさせることこそ、江戸指物師の目的にならなくてはなりません」。なぜなら、それが江戸指物師の願いだからなのです。それが、「職人が物を作る」ということだからなのです。ひとつの江戸指物から始まって、すべての江戸指物が、それを使う人々の喜びにつながっていけるよう、日々精進し、お互いを高めあって、全体が一丸となって邁進していかなければならないと思います。

職人心得

これらは要するに、「真の日本人であれ!!」と言っているのです。

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